2010年の宇宙探査の主なイベントカレンダーは以下の通りです。
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1月
  2009年12月9日に打ち上げられたWISE赤外線探査衛星の軌道上でのテストが終了
2月 
  SDO (Solar Dynaics Observatory)が静止軌道を離脱し太陽探査へ向かう
5月
  金星気候探査衛星「あかつき」が打ち上げ予定
6月
  「はやぶさ」が7年間の旅を終え帰還予定。小惑星表面のサンプルとともにオーストラリアの砂漠に着陸する。
7月
  2014年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸(!)を目指すRosetta衛星が大型小惑星21 Lutetiaに接近。11月に最後の地球接近通過をおこなう予定。
10月
  Deep Impact衛星が再利用され(EPOXIミッション)、103P/Hartley-2彗星探査のため近傍に到着する。
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その他にも多くの探査機が現在も活動を続けています。
地球周回軌道:
  • 可視光、赤外線、紫外線観測衛星
    • ハッブル宇宙望遠鏡, MOST, COROT, あかり(AKARI)
  •  X線観測衛星
    • Chandra, XMM-Newton, すざく(SUZAKU), Rossi XTE, MAXIパッケージ(国際宇宙ステーション)
  • ガンマ線観測衛星
    • Fermi, Integral
  • 太陽観測衛星
    • SDO, Koronas-Foton, TRACE, SORCE, RHESSI, ひので, ESA Solarパッケージ(国際宇宙ステーション)
  • その他
    • IBEX(太陽系境界のマッピング)、PAMELAミッション(Rewurs-DK衛星; 宇宙線の観測装置)
ラグランジュポイント:
  • 太陽観測衛星(L1)
    • SOHO, ACE
  • 宇宙背景放射(L2)
    • WMAP, Planck
  • 遠赤外線観測(L2)
    • Herschel
月周回軌道:
  • 月面探査
    • Lunar Reconnaissance Orbiter
太陽周回軌道:
  • Kepler (太陽系外惑星探査)
  • Spitzer (赤外線観測)
  • STEREO A, B (太陽観測)
  • Rosetta (彗星探査)
  • EPOXI (彗星探査)
  • Stardust (彗星探査)
  • Dawn (小惑星ベスタ、セレス)
  • Messenger (水星探査)
  • New Horizons (冥王星、カイパーベルト)
火星:
  • 表面
    • Opportunity, Spirit(稼働不能)
  • 周回軌道
    • Mars Odyssey, Mars Express, Mars Reconnaissance Orbiter
金星:
  •   Venus Express
土星:
  •   Cassini 13年を経てなお稼働中
太陽系外縁:
  •   ボイジャー1号、2号
うーん、数えきれない。
すごい時代になったものですね。

参考: 'Space Astronomy in 2010' by Jonathan McDowell, Sky & Telescope誌2月号

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