M45 プレアデス星団
メシエ45(M45) プレアデス星団。 清少納言に「星は昴(すばる)」と言わしめた、おうし座にある美しい散開星団です。 その明るさゆえに肉眼でもしっかり見えます。
メシエ45(M45) プレアデス星団。 清少納言に「星は昴(すばる)」と言わしめた、おうし座にある美しい散開星団です。 その明るさゆえに肉眼でもしっかり見えます。
10月20日の、C/2023 A3 紫金山-アトラス彗星。 この彗星の最後の撮影となりました。
肉眼で尾が見える大彗星!きました!! 個人的には、百武彗星(C/1996 B2)以来 (ヘールボップ彗星は見逃してます…)。実に28年ぶりです。
デジタル一眼レフカメラ NIKON D300を譲ってもらったのをきっかけに、街中で天体写真を撮ってみました。
弾丸銀河団(Bullet Cluster): ダークマターの直接的な証拠の発見 銀河団を満たす大量の高温ガスは、チャンドラの典型的な観測対象です。 広範囲にわたる観測によって、銀河団の進化と運動状態だけでなく、超巨大ブラックホールとそれを取り巻くガスとの相互作用を詳しく調査することができます。 しかし、おそ...
肉眼で夜空を眺めると惑星、恒星、星団、そして、運が良ければ天の川を見ることができます。 望遠鏡を使えば、月の表面を詳細に分解し、他の惑星の衛星を検出し、星雲や星団、遠方の銀河を調査することができるなど、より詳細に精密に宇宙の神秘を探る事ができます。
Figure 1: チャンドラX線観測衛星の打ち上げ25周年を記念した25枚の画像 (NASA/SAO/CXC)。左上から順に、カニ星雲、オリオン大星雲、Arp 120、NGC 6334、銀河中心領域、M16、Bat Shadow、NGC 7469、おとめ座銀河団、WR 124、G21.5-0.9、ケンタウ...
Figure 1: 電波(408MHz連続波)でみた天の川 (Multiwavelength Milky Way –NASA–)
Figure 1: 可視光でみた天の川 (Multiwavelength Milky Way –NASA–)
ダークマター(暗黒物質)の存在を示唆する証拠が得られて、今年でちょうど80周年となります。しかし、80年という年月を経た現在に至っても、このとらえどころの無い物質の正体は明らかになっていません。天体物理学においては、宇宙の重さのほとんどがダークマターによって担われているということはほぼ確実であると考えられています...
最近設立された会社「Planetary Resources(惑星資源)」が野心的なプランを発表しました。 莫大な価値を持つ貴金属や宇宙旅行に必要な水を、地球近傍の小惑星から取得するというものです。 当面は利益は求めず、実現に向けた技術開発のための予備的投機的事業となるということです。 小惑星の採掘自体は新しいア...
“Data From NASA’s Voyager 1 Point to Interstellar Future” JPL, 2012年6月14日NASAの探査機ボイジャー1号が太陽系外からの電荷粒子の強度が著しく高い領域に到達したことが、同機から送られたデータから明らかになりました。 ボイジャー計画の研究者たち...
<p>ALMA(Atacama Large Millimeer/sabmillimeter Array)望遠鏡の最初の科学的成果がリリースされました。 フォーマルハウトを取り囲むリング状の塵の詳細をこれまでに無い精度で明らかにしており、賞賛に値する見事な画像です。 最終的には66台のアンテナを有する...
近年の盛んな研究により、Ia型超新星爆発の起源に関する議論が熱を帯びてきています。 光度が一定で明るいIa型超新星は、宇宙の起源を探れるほど遠方までの距離を赤方偏移とは独立に測ることができる指標として極めて重要な天体です。 1998年、宇宙がある一定の加速度で膨張しているという発見に寄与したことで一役注目される...
金環日食 2012年5月21日 「2012年の金環食まで待ってるから、とびきりのやつを、、、」 往年のドリカムファンには懐かしいフレーズでした。 当時は遠い先のことだと思っていましたが、とうとうその日がやってきました。 今回は千葉県市川市からの観望となりました。 日食帯のど真ん中に位置していて絶好のポジションだっ...
この週末は久しぶりの月の無い夜の晴れ間となりましたね。 20年来の付き合いになる10×70双眼鏡を引っ張りだして、近所の原っぱでしばし星空を眺めました。 星図を頼りに星を辿りながら天体を探すのは、釣りに似た楽しみがあります。 <div class="separator" style="clear: both...
太陽の約90倍の重さの高温の超巨星エータカリーナは、Homunculus(小人)星雲の二つのバラ型構造内部で輝いています。 二つの球体は、1838年から1858年の間に起こった巨大爆発(Great Eruption)の際に放出されたもので、太陽の10倍にも及ぶ質量の物質が膨張を続けています。 このとき、エータカリ...
水素は宇宙で飛び抜けて存在量が多い元素です。 地球上では水素分子(H2)が中心ですが、宇宙空間では多くが単一の水素原子(H)として存在しています。 H2 のほとんどは、低温(-260 ° C)で密度が高く紫外線からも守られている星間ガス雲の内部でのみ存在しています。 このようなH2 が高温の太陽から検出され、太陽...
ブラックホールの周辺領域ほど激しく神秘的な場所はありません。このような領域で起こっている興味深い現象を解くヒントを得るために、観測により得られた豊富だが謎に満ちたデータが蓄積されています。物質がブラックホールに向かって落下するに伴ってX線を放射するほど高温になり、異常な影響をX線放射に残します。35年以上に渡る研...
昨年12月、二つの超巨大ブラックホールの発見が世界的なニュースになりました。発見されたのは、これまでに直接的な手法で測定されたものの中で最も巨大なブラックホールである可能性があります。二つのブラックホールは、それぞれ「しし座銀河団」と「かみのけ座銀河団」の核をなす巨大楕円銀河NGC 3842およびNGC 4889...
ギリシャ神話の参考文献として、ホメロスの「オデュッセイア」「イリアス」、ヘシオドスの「神統記」等に並んで有名な「変身物語」を紹介します。古代ローマの詩人オウィディウス(前43-後18)によって、今からおよそ2000年前に著されたギリシャ・ローマ神話の集大成です。全15巻に250もの物語が含まれています。ローマ神話...
宇宙には、秒速数百キロ以上という速度で移動する「超高速度星(hypervelocity star)」と呼ばれる星が存在します。そのような天体が発見されてわずか5年、現在までに約18個の超高速度星が発見されています。これらは、いずれ銀河系を飛び出し、銀河と銀河の間の空間を永遠にさまようことになるでしょう。そのような...
1920年代より研究者の間では、宇宙で最も重い星の質量は太陽の100-120倍であると考えられてきました。1924年にアーサー・エディントン(Arthur Eddington)により、これより重い星は放出するエネルギーが重力を上回り星自身の外層を吹き飛ばしてしまうという自己制御機能が働く、という計算が示されていた...
2010年4月16日、海王星が1846年に発見されて以来初めて天球の周回を完了し、Johann Gallが9月23日にベルリン天文台から発見した位置へ戻ってきました。冥王星を除くと、太陽系の全ての惑星がその公転軌道を一周したことになります(実際に公転軌道の一周するのは2011年7月12日です。地球が動いていること...
星好きな方にはいわずもがな。の名著ですね。国際的な知名度も高い「藤井旭」さんの著書。天体写真家という枠を超えた活動もされていて’あぽん’のあこがれの的です。これまた有名な愛犬チロとの心温まる思い出を綴られた一冊ですが、藤井さん自身の自伝的要素も含まれています。<div style="text-align: ...
先日、Solar Dynamics Observatory (SDO)のファーストライトの記事を紹介しましたが、SDO計画に関する記事があったのでお届けします。—NASAの’Living With a Star Program’の最初のミッションであるSolar Dynamics Observatory (SDO...
James Webb宇宙望遠鏡<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"></div>James Webb宇宙望遠鏡は、スピッツァより大きく、ハッブルよりも低温に冷却されます。巨大な遮光板に隠れ宇宙空間に放...
深宇宙への技術コンピュータモデルは銀河合体による進化の様子を示してくれます。しかし、やはり実際に初期の宇宙でこのプロセスがどのように起こっているかを観測する必要があります。それを実現する一つの手段はアインシュタインの一般相対性理論で予言されているテクニックを利用することです。銀河団中のダークマターは重力レンズの役...
銀河の形成 ビッグバンの後、宇宙は膨張し冷却され、成長する暗黒物質(ダークマター)の塊による重力の高まりとともに、水素とヘリウムでみたされていました。理論によると、ビッグバンの一億年後(赤方偏移=30)にまず大きな星が生まれました。これらの星は早々に超新星爆発を起こし、比較的小さなダークマターの塊を全て吹き飛ばす...
ハッブル望遠鏡はこれまで発見されたなかで最も遠方にある銀河の撮影に成功しました。しかしながら、宇宙で最初の銀河を見るためには、もっと遠くを観測しなければなりません。 2009年5月、ハッブル宇宙望遠鏡に二つの新しいカメラが取り付けられ、より強力な望遠鏡となりました。そのうちのひとつがWFC3(Wide-Field...
1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)が20周年を迎えました。NASAのサイトには20周年を記念して、さまざまな画像がアップされています。<ul><li>ハッブル望遠鏡20周年記念のイメージ集 </li></ul>...
BBCでNASAの太陽探査衛星(Solar Dynamics Observatory; SDO)のファーストライトのニュースが紹介されていました(BBCの記事)。<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"></d...
2010年の宇宙探査の主なイベントカレンダーは以下の通りです。—–1月 2009年12月9日に打ち上げられたWISE赤外線探査衛星の軌道上でのテストが終了2月 SDO (Solar Dynaics Observatory)が静止軌道を離脱し太陽探査へ向かう5月 金星気候探査衛星「あかつき」が打ち上げ予定...
日本の月探査機「かぐや」のハイビジョンカメラハイライトNASAの月面衝突ミッションAviStackによる月の風景 と、月特集のようです。
遠赤外/サブミリ波つながりでもうひと記事。2009年5月14日に打ち上げられたハーシェル衛星(Herschel Space Observatory)で取得された最初の画像がESA(European Space Agency)により公開されました。口径3.5mの同衛星は、現時点で最も大きな宇宙望遠鏡です。開発中のコ...
以前、一緒に仕事をさせていただいていた望遠鏡がSky & Telescope誌に紹介されていました。 ALMA(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array) は、波長350ミクロンから9ミリ(遠赤外線からミリ波帯)までを観測可能な望遠鏡です。口径12mおよび7...
フジのFinpix S3Proです。一世代前のものですが、そこそこの感度が良く、天体写真には向いていそうです。ニコンFマウント対応なので以前使っていたNikomat用のレンズも使えます。手持ちのレンズは20mm, 28mm, ??mm。久しく遠ざかっていた(しし座流星群以来?)、天体写真への復帰です。本格的にやる...
といってもギリシア神話の話ですが、<blockquote>さて、まずはじめに、カオスが生じた。ついで、胸広きガイア(大地)、オリュムポスの雪嶺に宮居する、すべての神々の永久に揺るがぬ御座となるガイアと、道ひろき地の奥処なる闇黒のタルタロス、そして、不死なる神々の中でも最も美しく、四肢の力を奪う神、神と...
つい先日、国際天文年が始まった気がしていたのですが。。。個人的には、日食も見られて(皆既でなく部分ですが)、デジタル一眼も手に入れ、久々に趣味の天文に戻る方向に舵を切った2009年でした。今年は、実家に眠っている望遠鏡+赤道儀一式を手元に移し、星景・星野写真を中心に星空活動をしていきたいと考えています。やりたいこ...
小惑星のレーダー探知や惑星探査機の軌道から、天文単位(太陽と地球との平均距離)の長さは非常に正確に測定されています。現在の値は149,597,870.696kmで、その誤差はわずか0.1mです。このように高い精度で測定できるようになり、地球は太陽から年間15cmずつ離れていっていることが明らかになりました。しかし...
夜空に輝く赤い星、巨星や超巨星と呼ばれる星々を拡大してみることができたなら、その姿はふつうの星とは大きくかけ離れたものでしょう。巨大であるが故にその表面での重力はかなり弱く、もはや自分自身を球の形に保つことができません。膨大な量のガスが放出され、放出されたガスは遠方からでも確認できるほど輝いており、宇宙との境界は...